新型肺炎コロナウイルス蔓延によって緊急事態宣言が発令されましたが、そのようなさなか新聞販売店は通常業務をこなしていました。
実際のところ、コロナ期間中は新聞の購読件数そのものは、あまり下がっていないように思われます。
もちろん一部ですが、飲食店や会社などで、新型肺炎コロナウイルス蔓延のために、経営状態が悪化したためにスポーツ新聞などの新聞の購読の解約などが生じているようですが、個人宅の購読は、ほぼ横ばいではないかと思われます。
なぜ新聞の購読者はあまり減らないのか
それは新聞の読者層を考えると合点がいきます。
というのも主な購読者層とは
・年金生活者。年金生活者は年金収入がコロナショックで減るということはありません。
・安定収入のある正規社員や公務員。この層の読者は、ビジネスのために新聞購読をしている方も少なくありませんし、コロナショックでボーナスは大きく下がるかもしれませんが、しかし毎月の給与は安定しており、新聞代を支払えないほどになることはないようです。
それではこの時世でも新聞販売店経営は安泰なのか?
というと実はそうではないのです。
大問題が生じています。
その大問題とは?
それは新聞販売店の収入減のひとつ
折込チラシが激減している
という現象です。
筆者の自宅でも新聞の宅配をしていただいていますが、朝刊のなかに入っている折込チラシの枚数が
数枚の日々
が続いたことがありました。
この折込チラシについてウィキペディアには
主に新聞の販売益と新聞に折り込まれる折込チラシの手数料収入が経営を支えている。新聞販売店の原価率は極めて高く、粗利は低い。配達員の給与も時間的特殊性から高く、営業(訪問セールス)に支払われる対価も決して小さくはない。そのため人件費のウエイトが非常に大きい。特にチラシの多い都市部ほどチラシの収入から営業活動やいわゆる押し紙の経費を捻出している割合が高い。
と書かれおり、新聞販売店の収益は新聞の販売益と折込チラシの2本柱になっているのです。
それで収益の柱の1つの折込チラシが不振となると、当然のこととして新聞販売店の経営は苦しくなっていきます。
ところで最近は折込チラシだけでなく、広告業全般の需要が減退しているようです。
有名なユーチューバーなども、広告収入が半減したと言われるかたもいます。
今後も新聞販売店は
・今一度、無駄な出費をしていないか検討してみたり
・優秀な人材を確保する
などで耐えていくしかないでしょう。
追伸:アフタコロナの今、インフレによって、新聞購読料も値上がりし、値上がりによって購読者数が減少するという危機に直面しているようです。
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