三井住友銀行のSMBCポイントパック 手数料優待サービスが改悪

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バブル崩壊後の2000年頃、日本の銀行は不良債権問題で苦しんでいました。

当時は日本の大銀行が潰れないという神話が、もはやぐらつき始めており、深刻な不良債権を抱えている都市銀行が破綻したり、有力な他行との経営統合などで、危機を凌ぐというようなことが行われていました。

そのようななか、銀行が注力したのが比較的安全なリテールつまりは個人顧客との取引です。

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それで各行とも、資産のある個人顧客を取り込むために、個人顧客向けの優遇サービスを充実させていきます。

例えば取引内容によっては、ATM時間外手数料無料サービスや、コンビニATM利用料無料、他行振込手数料無料などです。

特に住宅ローンなどの取引がある場合は、かなりの優遇を受けることができました。

しかし時代の流れというのでしょうか、銀行も個人顧客への優遇サービスを縮小させる傾向にあります。

例えば数年前に、りそな銀行が優遇サービスの条件を大きく変更させたことがありますが、この時の変更は明らかにアパートローンや住宅ローン取引の優遇内容を縮小させ、銀行が提供するファンドや投資信託取引の厚い顧客への優遇を拡充するような内容となっていました。

その後、みずほ銀行が、みずほマイレージクラブの特典内容を大きく変更させましたが、この時の変更は、これまで他行振込手数料無料を月4回まで行えたのが、変更後は全く行えなくなる方が多くなるようなものでした。

グーグルの検索でも、みずほマイレージクラブ特典の変更への怒りのこもった記事が多く掲載されていたのを覚えています。

ところで、りそな、みずほに次いで、あの銀行も個人顧客の手数料優遇サービスを縮小させることになりました。

それは

三井住友銀行のSMBCポイントパック 手数料優待サービス

です。

これまではWeb通帳の契約があれば、ATM時間外手数料が何回でも無料、コンビニATMの利用も月3回までは無料でした。

それがWeb通帳の契約が手数料無料の条件から除外されたのです。

ということで三井住友銀行口座を便宜上開設しているものの、メインバンクとして活用していない場合は、これまでの手数料無料サービスの恩恵が受けられなくなる可能性があります。

この変更は2021年9月以降ということですが、今後も手数料無料サービスを受けたいならば2021年7月以降の取引内容を調整する必要があります。

もしも三井住友銀行はメインバンクでないがために調整が難しく、9月以降、手数料がかかるようになるのが嫌ならば、三井住友銀行の利用をやめるしかないでしょう。