新聞集金のキャッシュレス化が感染症時代でも進まない

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2020年からコロナ感染が拡大し、筆者も身の危険を感じるような日々を送りましたが、今はコロナ感染も落ち着き多少は安堵しています。

ところでコロナ感染が拡大しだしたころ、新聞業界においても、これまでの懸念を挽回するチャンスが巡ってきました。

その懸念とは何でしょうか?

それは

訪問集金からクレジットカードや自動口座引落への集金への移行がなかなか進まないということです。

とくに、この数年、クレジットカードでの新聞代の支払いに新聞社などは力を入れてきました。

キャンペーンとして、訪問集金からクレジットカード払いに変更すれば、洗剤をプレゼントするといったことを行った新聞社もあります。

いずれはNHKのように訪問集金制度をなくしてしまいたい?と考えているかどうかはわかりませんがそうなのかもしれません。

しかし期待したほどの成果はあがってきませんでした。

しかしコロナ感染の流行で

・人との接触が極力避けること

・モノ感染に気をつけること

の注意喚起がなされました。

訪問集金はいずれの事柄のリスクが伴いないます。

今度こそはと新聞社も新聞販売店もコロナ感染リスク軽減のために、クレジットカード払いを行ってくれるようにとのお願い等のチラシを折込に入れたりしてクレジットカード払いへの移行を購読者に促したりしてきました。

たしかにこの時期に感染リスクを怖れて、訪問集金から慌ててキャッシュレス決済へと変更したお客がいたのも事実です。

しかし現時点でキャッシュレス決済へとコロナのために変更したお客は、ごく少数です。

おそらくは数%程度でしょう。

正直、今回はもっと訪問集金からキャッシュレス決済へと変更するお客がいるのではないかと思いましたが、意外とあまり進まなかったようです。

それにしても日本人はなぜ、根強い現金主義者が多いのでしょうか?

ちなみにですが明確なことがわかっているというわけではないようですが、コロナウイルスは紙幣や硬貨との接触からの感染の可能性は否定できないとのことです。

例えばコロナの生存期間は

銅 4時間

段ボール 24時間

ステンレス銅 48時間

なんだそうです。

いずれにしても昔から、お金にはバイ菌がたくさん付着しているから、お金に触ったならば、手を洗うようにと言われてきました。

なので現金を直接やりとりすることは不衛生な慣習なのです。

しかしそれでもキャッシュレスよりも現金での支払いを好む人が多いようです。

買い物になどに行って、レジに並ぶと、最近はレジ前では人と人との距離を取ることには、ほとんどの方が抵抗なく行っていますが、しかし支払いとなると、相変わらず現金で支払う人が多数派となっています。

キャッシュレス化を推進するために、キャッシュレス割引なども行われていますが、それでもです。

キャッシュレス決済に踏み切れない理由は様々だと思いますが

・クレジットカードやスマホ決済で不正使用される事例などがメディアで取り上げられ安心できない。

・クレジットカード払いを行うと、ついつい使い過ぎてしまう危険があるので、コツコツと現金で支払っていくほうが安心

といったことがあるのかもしれません。

もちろん若い世代ほど、キャッシュレス割合は多いので、将来的にはキャッシュレス化も徐々に進展していくものと思われます。

しかし若い世代の新聞離れも進んでいることも考えると、新聞業界のキャッシュレス化構想はなかなか進まないのではないかと思われます。

キャッシュレス社会 – Wikipedia

新聞購読料をクレジットカードや口座振替で支払うことのデメリット