低金利時代が続く中、経営状況が厳しくなるのは銀行と言われています。
主な収益事業である融資が、低金利のために十分な収益が得られないためです。
そのために店舗にかかる維持費などが負担になり、店舗数を減らしたり、様々な手数料を値上げするなどして、乗り越えようとしています。
さらに取引状況に応じて、顧客に提供してきた様々な特典も縮小させています。
実際のところ都市銀行でも、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行は、そのような特典を縮小させてきました。
あまり縮小させていないのは三菱UFJ銀行ぐらいでしょうか?
ところで、店舗を構える銀行が厳しい状況にあるなか、インターネット銀行は事情が異なるようです。
というのもインターネット銀行は店舗がない分、身軽だからです。
ウィキペディアにもネット銀行について
営業上最小限必要な店舗のみを有し、店舗や自前のATMが少なく、預金通帳等を発行しない。人件費や店舗運営コストがかからない分、預金金利が高く、手数料は安いところが多い。
従来の銀行と同じように、商品に定期預金があり金利は従来の銀行より高めである。他に外貨預金や投資信託、ローンなどを取り扱うところや、金融商品仲介(証券・保険)まで行うところがある。また振込においては従来の銀行とは異なるサービスを提供しているところもある。
と書かれていて、コストがかからない分、有利な銀行であるということがわかります。
ところで以前に、auじぶん銀行から以下のようなメールが来たことがあります。
「じぶんプラスのリニューアルに関するお知らせ」というもので、auじぶん銀行も特典縮小を行うのかと、ドッキとしましたが、内容を見てみるとそうではありませんでした。
というか全体的には、顧客向け特典が拡充する内容になっているようです。
例えばこれまでは、ゆうちょ銀行ATM(ファミリーマートに設置されている、ゆうちょ銀行ATMも含む)は、これまでは月1回のみ、手数料は0円で、2回目以降は220円(税込)の手数料がかかっていました。
それが改定後は無制限に手数料は0円になります。
さらに他行振込手数料無料特典ですが、月に行える回数も増えるようです。
auじぶん銀行といえば、三菱UFJとのつながりのあるネット銀行でKDDI傘下にある経営体力のある銀行だと思っていましたが、今の時代に特典拡充を行えるとは驚きです。
今後、auじぶん銀行の活用の拡充を検討していきたいと思います。
auじぶん銀行(ネット銀行) (jibunbank.co.jp)
追伸:低金利は銀行に逆風になりますが、アメリカのように金利が上昇し続けることも深刻な逆風になるようです。というのも銀行が多く保有している債券価格が下がるからのようで、銀行の経営のかじ取りは容易ではありません。