毎年のことですが、年明けのころは、あちらこちらの賃貸アパート、マンションで空き部屋が目立つようになります。
おそらくは、なんらかの事情で賃貸住宅暮らしを終わらせるのに11月~12月にかけては好都合な時期だからなのかもしれません。
そして心情的には年明けは新居で過ごしたいということなのかもしれません。
ところで賃貸住宅最大手の大東建託グループのオーナーならば大東建託から賃貸住宅に関する冊子をいただくことができます。
そしてこの冊子にも大東建託パートナーズ管理下にある物件の空き部屋の最も多い時期が12月~1月にかけて多くなることが示されています。
なぜでしょうか。
上記でも多少ふれましたが具体例をあげるとそのころになると、都会に仕事に出ていた人が、都会暮らしを辞めて田舎に帰るということがあるのかもしれません。
あるいは親と子供家族がこのころに同居生活を始めることも多いのかもしれません。
いずれにしても現状はたしかに12月~1月にかけて空室が増えているのです。
ところで増えた空き部屋も2月~4月にかけて急激に減少します。
この理由はわかります。
4月から大学生になったり就職したりする人たちが多く入居するからです。
またこの時期は転勤の時期でもあり、そのために部屋を借りる人たちが多くなるものと思われます。この時期は大家にとっても空室解消の最大の機会といえるでしょう。
ところで大東建託パートナーズ管理物件の傾向として4月~5月にかけて再び空き部屋が増えていきます。
理由はおそらく4月に転勤になった人たちが4月下旬まで部屋を借りて4月~5月にかけて引っ越すことなどが考えられます。
また別の理由としては4月から学生、あるいは就職したものの、残念ながらリタイアしてしまったために、空き部屋が増えてしまうのかもしれません。
いずれにしても、年明けが過ぎてからの時期が入居者の最も多い時期ですし、家賃も比較的高く設定できる時期なんだそうです。
空き部屋をかかえている大家さんにとっては、空き部屋が埋まる期待が最も持てる時期です。
追伸:最近は春の入居シーズンが始まる11月ごろから部屋を探す人たちも増えているようです。少しでもコストパフォーマンスの優れた良い部屋を確保しておきたいという狙いがあるようです。
春の時期が最も引越しの多い時期で、賃貸住宅でも入居や退去の多い時期ですが、引越業者も人手不足のためか、この時期は非常に大変になっているようです。
ウィキペディアによると
働き方改革(2016年-)と引越し業界[編集]
2016年、首相官邸に働き方改革実現会議が設置されると運送業界、特に人手に頼るところが多い引越し業界にも労働条件の見直しを検討する会社も現れた。2018年春の引越しシーズンには、アート引越センターが無理な受注の抑制と値上げを発表[2]すると各社も追随。客側が引越し代金の見積もりを申し入れても人手不足を反映して高額になる、何よりも引越し業者の確保事態が困難になるという引越し難民という言葉も生まれた[3]。
と書かれているとおりです。
このように春の引越しの時期の引越しは
・高額になる
・引越し業者が確保できない
ということが生じているようです。
それで今後は、春の引越しの分散化が行われるようになるかもしれません。
賃貸住宅においても12月下旬ぐらいから、物件探しに入り、1月か2月の上旬に引越すか、あるいはゴールデンウィーク後に引越すなどの対策が必要になるかもしれません。
アパート供給過剰 空室増と家賃相場下落へ 賃貸住宅経営の実情
コメント