筆者の所有物件のあるエリアは、はっきり言って、競合物件が非常に多い激戦区です。
ですから物件の管理会社は入居率が常時95%以上を維持している大手の管理会社ですが、なかなか部屋付けでは苦戦しています。
というのか入居斡旋の店舗が、隣の街にあるためか、なかなか内覧のために入居希望者を連れてくることがなく入居者募集をしても入居者が決まらない状態が続いています。
もちろん大手の会社なので、地元の不動産屋さんに仲介の依頼をしているようですが、それでも滅多に内覧のために入居希望者を連れてくることはありません。
そして筆者と同じエリア内で同じ管理会社で管理されている物件でも同じような傾向が見られます。
ところでなぜそのような現象が生じるのでしょうか。
筆者の管理会社の入居斡旋を行っている店舗が近くでない場合は、部屋付けが思わしくない当然の理由があります。
といのも店舗を訪れるお客さんの目当ては、やはりこの店舗の周辺エリアの物件目当てで来るからです。
おそらくは隣の街の物件にはほとんど関心がないでしょう。
となると頼りになるのは管理会社が地元の不動産屋さんに仲介依頼を行い、地元の不動産屋さんによって物件を紹介してもらうことが頼みの綱となるわけです。
しかも不動産屋さん、特に大手になると仲介するのに明確な優先順位があります。
そしてこの優先順位ですが、最優先物件は、この不動産さんが管理している物件なんだそうです。
そして次に優先される物件が、入居斡旋をこの不動産屋さんにのみ依頼している物件です。
ということは、仲介の依頼はしていても、それ以外の物件は、もしも募集物件が多くあるならば、ほとんど紹介すらしてもらえないことになります。
となるとよほど魅力のある物件へとリノベーションをするなどでもしない限りは、なかなか入居者が決まらないことになります。
最近は、まずはインターネットで、入居したい物件をまずは検索してから、その物件を扱っている不動産屋さんに足を運ぶというスタイルが主流になりつつあるようですが、インターネットでの募集にも工夫を凝らして注目でもしてもらえないと、ほとんど関心を示されずに空室が埋まらない物件になってしまうかもしれません。
追記:上記にありますように、お部屋の紹介の優先順位のようなものはありますが、他にも仲介する不動産屋が優先的に紹介したくなる物件はあります。
・仲介に成功すれば報酬の大きい物件
不動産屋にすれば、どれだけ仲介に成功すれば、なんぼの世界なので、報酬の大きな物件ほど魅力があるのは事実です。
実際のところ物件の管理会社が地元の不動産屋にどれだけテコ入れするかによって、やる気も違ってきます。
・仲介後も問題があまりない物件
仲介して入居が決まっても、その後に入居者からクレームがくるようでは不動産屋としても困ったものです。
そこで無難と思えるような物件を、どうしても紹介したがるようです。
例えばシャーメゾンやd-room、dk selectといったところでしょうか。
過去に紹介して入居してもらったものの、苦情の多い物件となると、紹介しずらいことでしょう。
他にも最近はインターネットで容易に物件の比較ができるようになっていますので、明らかにコストパフォーマンスの悪い物件、つまりは家賃に割高感のある物件は決まらないようです。
賃貸住宅の経営 年末年始にかけて空室が増えるものの春には解消
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