阪急が有料特急を導入へ 快適な利用をしたいとのニーズに応えて

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私鉄といえば都市や都市近郊を走る民間の鉄道会社です。

首都圏ならば、東武、西武、小田急、京急、東急などがよく知られています。

一方で関西ならば、近鉄、南海、京阪、阪急、阪神などが有名です。

阪急神戸線を走る阪急電車。

ところで有料特急を走らせている鉄道会社となると、首都圏では小田急、東武などがありますが、関西では近鉄や南海があります。

近鉄などは有料特急のほうが各駅停車よりも本数が多いのではないかと思われるほどに有料特急が頻繁に運行しています。

その一方で、有料特急を運行していない会社があります。

その1つが阪急です。

実のところ鉄道会社の売上高では

1位 JR東日本

2位 JR東海

3位 JR西日本

4位 近鉄

5位 東急

6位 阪急阪神

と阪急の阪神と合わせた売上高では6位と健闘しており、いわゆるJRを除いた関西の私鉄では近鉄に次いで売上高の大きな会社なのです。(おそらくは阪神を除外しても関西では近鉄に次いで売上高が大きいものと思われます)

それだけ阪急が、近鉄のように有料特急を導入するほどの長距離を走らなくても人口の集中している区間を運行していることの証となっているのでしょう。

そして昔は京阪神急行と言われた阪急ですが京都、大阪、神戸を主要な路線としています。

ところで産経新聞2021/2/17には

阪急が特急の有料座席検討 大阪-京都間、通勤時間」という記事を掲載しました。

それによると

阪急阪神ホールディングス傘下の阪急電鉄は17日、通勤時間帯に有料で座れる特急車両の導入を検討していると明らかにした。時期は未定だが、実現すれば同社で初の有料席導入となる。阪急電鉄の路線の中で最も距離の長い大阪梅田-京都河原町間での導入を想定している。

有料座席は、新型コロナウイルスの感染拡大で、密集を避けたいという乗客のニーズに応えるのが狙い。仕事ができるようコンセントや通信環境を整備する。阪急に比べて路線距離が短い阪神電気鉄道は「現時点で導入の予定はない」としている。

引用:阪急が特急の有料座席検討 大阪-京都間、通勤時間 – 産経ニュース (sankei.com)(アクセス日2021/2/18)

このように、密集を避けたいという乗客のニーズに応えるために導入するとのことです。

たしかに人口集中エリアを走る阪急は通勤時間帯は混雑しています。

当初は大阪と京都間での導入とのことですが、評判が良ければ神戸線や宝塚線にも導入されるかもしれません。

競合するJR西日本は新快速で阪急に対抗していますが、新快速も最近、有料のAシート車両を導入しました。

そしてその新快速は滋賀から京都、そして大阪、神戸そして姫路へと走ります。

ならば将来的にはそれに対抗して阪急も京都から神戸、そして阪神とつながりのある山陽電鉄に乗り入れして姫路まで行く有料特急を走らせてもおもしろいのではないかとも考えてしまいます。

追記:ウィキペディアによると2024年に京都線において導入予定となっています。

阪急電鉄 – Wikipedia

阪急の新駅が現実へ 西宮北口と武庫之荘間の武庫川の上に 時期は未定