インフレが長引くなか、家庭だけでなく一部の事業者も経営が大変になっています。
新聞社も経営が大変で、2023年には朝日新聞を皮切りに、4400円から4900円に値上げしています。
この500円の値上げというのは購読者には、大きな負担増になり購読者離れが進みそうです。
そのようなさなか、北海道新聞が夕刊を休刊にすると発表しました。
夕刊 9月末で休刊します*朝刊と道新デジタルを拡充 2023.09.01
北海道新聞社は9月末で夕刊を休刊し、10月から朝刊とニュースサイト「北海道新聞デジタル」を拡充します。地域に密着した最新のニュース、暮らしに役立つ確かな情報を、新朝刊と道新デジタルを通じて「より速く、より深く」お伝えします。購読料は月ぎめ3800円(消費税込み)です。1部売りは150円(同)です。朝夕刊セットでご購読いただいている方は月ぎめ4400円(消費税込み)から3800円(同)になります。
夕刊 9月末で休刊します*朝刊と道新デジタルを拡充 : 北海道新聞社 (hokkaido-np.co.jp)
と社告にあるとおりです。
北海道新聞はこれまで、朝夕刊セット価格4400円で頑張ってきたようです。
しかし昨今のインフレのあおりを受けて、現状維持が困難になり、他社のように4900円への値上げに踏み切ることも検討されたかもしれませんが、しかし大幅な値上げによって、さらに購読者離れが進むことにも強い懸念をいだいていたようです。
そこで決断したのが夕刊を廃止にして、朝刊のみの発行にすること、そのことによって夕刊発行や流通コストが大幅に削減することができ、結果として購読料を4400円から3800円に値下げして、購読者をとにかくつなぎとめる道を選んだようです。
たしかに4900円の購読料は高く感じる購読者も少なくなく、購読者離れを食い止めるためには値下げに大きな効果が見込めるなか、夕刊をやめて値下げを断行するということは苦渋の決断だったと思います。
この夕刊の存在意義については
という記事に書かれていますが、日本においては夕刊発行にはそれなりの意義があるのも事実です。
しかしもはや購読者離れを食い止めるためには夕刊をやめて、それいよって生じた資金を購読者に還元するしかないのかもしれません。