日本銀行が金利を上げるのが難しいのはなぜ?

社会

最近は日本銀行の金融政策がやや金利上げに動いています。

一部の見方では低金利が続いているために、とりわけ銀行の収益力が落ち、危険水位に達しつつあるので、銀行救済のためにも、多少金融政策の変更がありではないかという見方もありましたが、日本銀行は大きくは動きません。

どうやら政府日銀は銀行には、この低金利時代を合併や他の収益源を確保するなどして自助努力で乗り切ることを期待しているとの見方もでています。

りそな銀行画像

りそな銀行。

 

ところでアパートマンションオーナーも多くの場合、銀行からのアパートローンによってアパートマンション経営を行っていますので、金利が抑えられていることはありがたいことです。

もしも金利が上がるならば、キャッシュフローなどが悪化し、アパートマンション経営の見直しなどを行わなければならないかもしれません。

 

しかしなぜ今の時代、政策的に金利を上げるのが難しいのでしょうか。

様々な理由が考えられますが、金利が上がれば国債金利も上がることになり、一層の借金を国が背負うことになるからです。

仮に1000兆円の国債の1%金利が上がるとすると10兆円の利子が増えることになります。

それはまさに避けたい事態でしょう。

政策的に金利を上げるのは容易ではないということです。

 

 

さらに政策的に金利を上げにくい別の理由は日本の景気は

円安にかかっている

からです。

金利上昇=円高は、ほぼ間違いようのない事実であり円高になると景気が悪くなるというのは、これまでの日本経済の常とするとなってきたからです。

産経新聞特別記者の田村秀男さんもZAKZAK2017年12月22日の「な1ドル=100円より円安なら景気は大丈夫か? 短観報道では企業の業況判断以上の景気見えにくい 」という記事のなかで

来年の景気はどうか、とよく読者の方々から聞かれるが、「現在のような円安水準が続く間は大丈夫ですよ」と答えている。

【田村秀男のお金は知っている】1ドル=100円より円安なら景気は大丈夫か? 短観報道では企業の業況判断以上の景気見えにくい(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト

と述べておられます。

田村秀男さんが円安=好景気と述べておられる根拠はZAKZAKの記事で説明しておられますが、とにかく政府の狙いも円安による好景気そして株高にあることは間違いがないようです。

では今後はどうなるのかというてんですが、アメリカの金利上昇ペースが落ちてきたこと、日本では賃金上昇がようやく始まったことなどを考えると、やはり政策的には金利を大きく上げるのが厳しいというのが現状のようです。

金利を上げることがあっても、限定的なものでしょう。

 

ホーム : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)



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