アパートマンションオーナーにとって入居者の退去は生じ得る事柄として受け止めていますが、実際に退去の知らせがあると面白くないものです。
というのも多くの場合、入退去のサイクルを繰り返すうちに、オーナーに入る家賃収入も少なくなっていく傾向があるからです。
例えば退去した方の入居家賃が70000万円だったのが、次の入居者募集の家賃が65000円というのも珍しいことではありません。
ところで退去した方の退去理由についても、オーナーとしては関心のある事柄です。
例えばそれが結婚などの環境の変化や転勤といった理由ならば、いた仕方のない事柄ですが、今の住環境に不満があったとか、より魅力的な物件に引っ越したなどとなると、物件の改善を検討しなければなりません。
ところで最近、この半年の間に私の所有物件でも2件の退居がありました。
1件は春ごろだった(入居されたのも5年前の春ごろだった)ので、それなりの理由があるんだろうなあと推測しましたが、もう1件は法人契約の方で、夏に退居となっていました。
40歳前後の単身男性でしたが、おそらくは転勤になったんだろうと思っていました。
しかし先日、大東建託パートナーズの担当者が来られた時に、その方の退居理由について意外な事実を知らされました。
その理由とは「脳梗塞になったために退居となった」というのです。
そうだったのかと思いました。
確かに働き盛りの男性でしたが、やや太り気味で食習慣も偏っていたのではないかと思われるような方でした。
おそらくは大手の会社の社員だったので健康診断も受けていたと思うのですが、それでも改善されなかったということなのでしょう。
その方の退去のさいの立ち会いもその方の父親が行ったようです。
ところでこの事例のみならず、働き盛りの男性の突然の重病による退去は、しばしば生じ得るようです。
私の妻の知り合いの奥様のご主人は、単身赴任先で突然に心筋梗塞で亡くなったということを聞いたことがあります。
どうしても単身男性の場合は食習慣が偏りがちになり重病リスクが大きくなるのかもしれません。
このてんで単身女性の場合は、食事にも気をつかっているのか、あまりそのような事柄は聞きません。
やはり賃貸住宅経営視点からすると、単身男性よりも単身女性に入居してもらうほうが良いということなのでしょうか?
追記:日本人の平均寿命は80歳前後となっていますが、しかしそれでも30歳~50歳の働き盛り世代の突然死も珍しいことではありません。
この30歳~50歳の男性といえば、賃貸住宅のシングルタイプでは主力ともいえる顧客です。
このてんで東洋経済誌(オンライン)2016/5/15には「40代男性に多い突然死はあなたにもありうる
元気な人ほど自分の健康を過信してはダメだ」という記事には、
40代男性でもコーヒーを多く飲む人(カフェインの過剰摂取)、栄養ドリンクを多く飲む人は特に要注意だと指摘しています。
とりわけ、この世代の男性は元気で過信からか栄養が偏りがちで、突然死リスクが高くなるのかもしれません。