何年か前のことでしたが、納豆ダイエットというのが流行したことがあります。
つまりは納豆にはダイエット効果があるというのです。
しかし実際のところは、試したみたものの、あまり効果がないとの意見もあり、しばらくすれば流行も終息してしまったようです。
ところで、この納豆ですが、日本独特の食品で、外人などはまず口にしません。
また日本人のなかにも、納豆は苦手ということで食べない人もいます。
筆者の妻の母も、田舎育ちでさらに田舎で人生の大半を過ごしてきた人ですが、納豆は口にしません。
また筆者の父も亡くなりましたが、納豆を口にすることはありませんでした。
このように好き嫌いの対象となる納豆ですが、健康効果という面では優れものであることで知られています。
例えば朝日新聞2020/1/30の「納豆1日1パック、死亡率10%減 9万人を追跡調査」という記事が掲載され、この見出しのとおり納豆を習慣的に食べることによって死亡率が下がることについて指摘されていました。
この納豆のもたらす健康効果については、いろいろと明らかになってきていますが、まだ十分には理解されていない面もあるようです。
ところで健康的な生活を送るためには食物繊維の摂取の必要性については、しばしば指摘されていますが、この納豆には食物繊維もがしっかり含まれているようです。
厚生労働省のウエブサイトの「食物繊維の必要性と健康」の記事には
食物繊維は、・・植物性食品に多く含まれます。おすすめのとり方は、主食の穀類からとることです。1日のうち1食を玄米ごはん・麦ごはん・胚芽米ごはんに置き換えると、効率的に食物繊維が摂取できます。また、豆類・野菜類・果実類・きのこ類・藻類などにも多く含まれています。特にそば・ライ麦パン・しらたき・さつまいも・切り干し大根・かぼちゃ・ごぼう・たけのこ・ブロッコリー・モロヘイヤ・糸引き納豆・いんげん豆・あずき・おから・しいたけ・ひじきなどは、1食あたり摂取する量の中に食物繊維が2~3gも含まれています。効率的に食物繊維をとるには、これらの食材を毎日の食事の中にうまくとり入れると良いでしょう。
と書かれています。
このように納豆も食物繊維摂取の推奨食品の1つで、もし玄米や胚芽米でなく白米を食べているならば、納豆とともに食べると食物繊維の摂取へとつながります。
ちなみに食物繊維は腸内環境改善に必須のもので、腸内環境の改善は健全な便通促進だけでなく体内免疫力にも影響およぼすことなので、とても重要な栄養素です。
またダイエット効果が納豆にあると言われるようになった根拠は納豆によって腸内環境改善、そして便秘解消をもたらすからではないかと思います。
ところで納豆の健康効果は他にも
・骨粗鬆予防
・血栓予防
・肌荒れ予防
といった効果についても言われています。
また効果の真偽はわかりませんが、私の母は、高齢にともなう、ひざ痛予防にもよいということを聞いて、毎日、納豆を食べています。
またある調査によると医師の9割が近くが健康のために納豆を食べると回答したとの調査もあります。
このように、納豆はほとんどの人が食べて健康促進につながることは間違いないようです。
ところで今から数年前はダイエット効果で脚光をあびた納豆ですが、最近ではコロナに直接効くわけではありませんが、しかし免疫力アップにはつながるということで、にわかに注目されているようです。