近年の親は、子供をとにかく大学に行かせようとします。
また子供も、大学まで行きたがります。
筆者が若かった時代も、一定数の人間は大学に行っていましたが、しかしそれほど大学にこだわることもなかったようにも思いますが、時代の変化でしょうか。
しかし
という記事にも書かれていますが、大学に行かなければ、しあわせな人生を送ることができないというわけではありません。
学歴がなくても社会に大きな影響を与えている人は、少なからずおられます。
また大学に行くことによる、家族にのしかかる経済負担はかなりのもので、それが実際には少子化の原因の1つにもなっているのではないかとも思われます。
そこまでして大学に行くことに、どれほどの意義があるのかと考えてしまうこともあります。
ところで2023年4月16日の日本経済新聞には
さらば学歴、DX採用はスキルで 世界で人材奪い合い
という記事が掲載されていました。
ここでDX採用という言葉がありますがDXについて
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
と書かれています。
つまりは、人材確保においても、デジタル技術を駆使して優秀な人材を採用するということのようですが、そのような手法による採用が浸透していく結果として、企業が採用する人材というのは学歴よりもスキル重視の採用になっていくということのようです。
となると優位になるのは、専門的な知識に熟知している人材、経験のある人材が優位になっていくことになります。
なので、ただ大学卒という肩書そのものが、ますます通用しなくなっていくことになります。
極論で言うならば中学卒までの人間でも、ある専門分野で際立った能力がある人間ならば、必要とする企業に採用されやすくなり、しかも高給を手にすることもできるということになるのです。
こういった時代の流れを考えると、みんなが大学に行っているから自分も、うちの子もといった考えはスマートとは言えない時代になってきているように思います。