新型コロナウイルスのまん延で、注目されるようになった事柄に免疫力があります。
免疫力は人体に備わったもので、この免疫力によって感染症や悪性腫瘍をも排除することが本来はできるようになっています。
しかしこの免疫力ですが、20~30歳台をピークにして高齢になるにつれ弱くなっていきます。
なので新型コロナウイルスに感染しても免疫力のある若い世代は、無症状だったり軽症だったりする割合が多いわけですが、その一方で免疫力が弱くなっている高齢者が感染すると重症化して亡くなってしまう方がおられるわけです。
しかしこの免疫力ですが、個人差もありますし、また生活習慣や食習慣で弱くなることがあれば強くなることもあります。
とりわけ最近では腸と免疫力との関連が指摘されるようになり腸内環境が免疫力に左右するのではないかと言われるようになりました。
そこで腸に良いものを食べれば免疫力をアップさせることができるということで、様々な食品が注目されています。
例えば納豆や乳酸菌、食物繊維が豊富な野菜やキノコ類ですが、穀類のなかでは
玄米
が注目されています。
なぜ玄米なのでしょうか。
この玄米には白米とは異なって食物繊維が含まれていて、この玄米に含まれる食物繊維が腸にプラスの働きをするのです。
もちろん健康志向の時代、玄米はもともと白米よりも栄養が豊富で、白米よりも玄米を食べるべしと主張する方も多くいます。
昔のことですが、プロ野球の西武ライオンズの広岡監督が、玄米が選手にいいので、選手に玄米を食べさせたという話を聞いたことがありすが、それぐらい玄米が健康に良いということなのでしょう。
また玄米によって腸内環境が改善され、便通がよくなりダイエットにも効果があるとの意見もあります。
ところでこの玄米ですが、我が家でも、時々食べることがあります。
ただし、この玄米ですが白米と違って、炊飯器で炊く前に、水に長時間浸けてから炊飯器で炊きます。
なぜでしょうか。
実は玄米にはフィチン酸やアブシジン酸といった体内で悪影響を及ぼす可能性のあるものが含まれているのです。
あくまでも可能性ですが・・。
そこで長時間、玄米を水に浸けることによって、フィチン酸やアブシジン酸を減少させることができるんだそうです。
目安としては12時間以上です。
そうすれば比較的安全に食することができるようです。
しかしそのフィチン酸ですが、蕎麦にも含まれているものであり、血栓症予防効果や、体内の余計な毒素を排出する作用もあると言われています。
またアブシジン酸についても抗炎症作用が動脈硬化や糖尿病の予防・改善に有用とも言われているのです。
なので神経質になることもないのかもしれませんが、念のために水に浸けてから食べるのが良いのかもしれません。