三井住友銀行の口座を開設すると、発行される三井住友銀行のキャッシュカードですが、私も頻繁に利用しています。
三井系のさくら銀行と大阪資本の住友銀行が合併してできた銀行ですが、不良債権問題でアップアップだった、さくら銀行の救済の意味合いもあるような合併だったのを覚えています。
さくら銀行員の多くはショックな合併だったでしょう。
ところで大阪資本でありながら、関西人から嫌われることも多い住友銀行、同じ大阪資本でありながら関西人から慕われてきた三和銀行(現三菱uFJ銀行)や大和銀行(現りそな銀行)とは対照をなす銀行でした。
おそらくは住友のモーレツな利益追求の姿勢が反感を招いていたのだと思いますが、私もあまり三井住友銀行は好きではありませんでしたが、しかし口座とキャッシュカードを便宜上持っています。
やはり振込先で三井住友銀行口座が指定されることがとても多いですし、自治体の役所のなかにも、三井住友銀行のATMや出張所が置かれていることもあります。
ところで関西にいるならば、三井住友銀行のキャッシュカードならば、提携地銀の関西みらい銀行と、みなと銀行のATMならば手数料無料で現金を引き出すことができます。(平日8:45~18:00のみ、預入はできません)
これはとても便利です。
というのも三井住友銀行の支店が自宅から遠かったり、混雑していることが多いからです。
その一方で関西みらい銀行の支店は、三井住友銀行が支店を置かないような駅から離れた辺鄙な場所にあったり、またいずれの銀行も、ほとんど混雑することがないからです。
私も現金を引き出す時は、混雑していない両行を利用しています。
ところで最近、この地銀両行に関する気になるニュースがありました。
それは日経ビジネス新聞2020/11/17に「りそなHD、関西みらいを完全子会社化へ 地銀再編の基軸となるか」という衝撃的なタイトル記事に書かれていますが、要するに、関西みらい銀行も、みなと銀行も、りそなグループの完全子会社になるというのです。
そしてこれまでは三井住友グループは23%の関西みらいグループの株式を保有していたのを、すべて手放すんだそうです。
ということは、これまでは三井住友銀行は、関西みらい銀行とみなと銀行にある程度の影響力があったものの、今後は影響力が全くなくなってしまうということになります。
となると、これまで三井住友銀行キャッシュカードを持っている方の特典、つまりは関西みらい銀行とみなと銀行のATM使用料の優遇もなくなってしまうということなのでしょうか。
銀行のサービスや優遇などの特典は、しばしば変更があるので、可能性は十分にあります。
三井住友銀行からの正式なアナウンスはまだありませんが、一体どうなるのでしょうか?