数週間前に、大腸がん検診を受けてその結果が郵送で送られてきました。
検査結果、さらに精密検査を受ける必要はないとのことでした。
そしてこの検査は便潜血検査でもあり、便中から血液が検出されるかどうかを調べるものですが昨年の検査結果は
0ng/ml
でした。
そして一昨年の検査でも0ng/mlということで、全く便からは血液が検出されなかったのですが、今年の検査結果では
1回目 22ng/ml
2回目 8ng/ml
と微量ですが便のなかに血液が検出されていたのです。
しかし微量ながら血便になっていたものの、精密検査を受ける必要はないということでした。
なぜなのでしょうか。
実のところ、大腸がんでなくても、微量の血液が便に含まれることも珍しくないようです。
そこでさらなる精密検査を受けるかどうかの、基準値というものがあるようで
このてんで郵送検査キットセンターのウエブサイトによると
・50ng/ml未満 ほとんどの検査施設で陰性としています。大腸がんの罹患率は全ての年代で非常に低いです。
・50~150ng/ml 検査施設によって陽性・陰性が分かれる数値です。大腸がんの罹患率は低いです。
・150~250ng/ml ほとんどの検査施設で陽性と判定しています。数値の上昇とともに大腸がんの罹患率は増加します。
・250ng/ml以上 大腸がんの罹患率が2%を超えます。数値の上昇とともに罹患率は増加しますが1000を超えて大きな数値が出ても罹患率が上昇し続けるわけではありません。
*当センターの定性検査では100ng/ml相当の濃度を超えると陽性と判定しています。大手臨床検査センターが実施する便潜血検査では100ng/ml程度以上を陽性としている場合が多いようです。当センターのある吹田市の自治体検診では120ng/ml以上を陽性としているとの事でした。(2015年回答)
引用:http://www.yusokensa.com/kensin07t.html(アクセス日2020/7/30)
と書かれていました。
このように基準値としては、厳しめの数値で100ng/mlを超えた場合は、陽性判定となり、さらなる精密検査を受けるようにとなるようです。
そして100~150ng/ml以上の場合でほ、ほとんどの施設で陽性判定になるとのこと。
250ng/ml以上となると必ず精密検査を受けたほうがよいとのことでした。
ところで、便潜血検査による大腸がん検診ですが、簡便で多くの人が行えるメリットがある反面、陰性判定だからといって必ずしも大腸がんに罹患していないとはいえないというデメリットがあります。
つまりは正確性にやや欠けるのです。
それならば内視鏡検査による大腸がん検診を標準化したらどうかということになるのですが、実のところ内視鏡検査においては
・特別な資格のある医師しか行えない
・一日に一人の医師が数人しか検査を行うことができない
・検査そのものが高度で、検査時の事故によって死亡した例もある
といったことで、やはり現状は便潜血検査による大腸がん検診を多くの方に受けてもらい、そのなかで陽性判定を受けた人のみが内視鏡検査を受けるほうが、ベストの検査体制になるようです。