規模を拡大させた賃貸住宅オーナーさん 破たんすることも

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私は小規模なマンション事業をほそぼそとやっていますが、世の中には大規模のマンション事業を行っている人も少なくありません。

私の物件の向かいの元マンション大家もその一人です。

そのオーナーは70歳前後の女性オーナーですが、最近すっかりみかけなくなりました。

近所の方もそう言っています。

どうも様子がおかしいと思っていたのですが、その元オーナーさん半年前から40戸ほどの賃貸マンションの建設中だったのですが、建設現場の建設計画表につい最近までそのオーナーさんの名前が建設主として記入されていたのが、最近その部分が抹消されているのです。

何があったのでしょうか。下の表を見ればある程度推測できます。

10年以上前  地上6階建ての大規模マンションを建てる
6年前 地上6階建ての中規模マンションを隣に建てる
4年前 同じ区画の中古の小規模マンションを購入
半年前 40戸のマンションの建設を始める
半年前 親族企業を売却

このマンション大家さん、ある程度の資産を持っていたものの、こんなにも急速に事業拡大を行えば、当然資金がショートするのは当たり前のように感じます。

花画像

規模の急速な拡大にはリスクが伴う。

老舗の親族企業を売却したのも、今から思うとマンション建設のための資金調達が目的だったのではないかと考えられます。

そして当然のこと銀行から多額の借入をしていたと思われますが、返済が滞り、担保物件を抑えられ経営から退くことになったのではないかと推測されます。

しかしそれだけではありません。最近、同じ市に住む、大規模マンション大家さんの経営破綻が相次いでいるのです。

私の物件から200メートルほど離れたところに住む大家さんもその一人で、大規模マンションと文化住宅2棟を所有していた大家さんですが、最近破綻しました。

マンションのほうは大家を替えて存続しますが、文化住宅2棟は取壊しになり、住んでいた住人はすべて引越しを強いられることになっています。

さらに1kmほど離れた大家さん駐車場経営と多数のマンション経営を行っていましたが破綻したようで大家の募集が行われています。

大規模にマンション事業を行っていても経営破綻する。

スケールメリットという恩恵はあるのかもしれませんが、大規模にやれば大丈夫というわけではないようです。

しっかりとした節税や、収益のある時期には収益部分を賢く投資するなどの経営が必要です。

そして油断すれば、マンション大家は資金ショートを招き、債権者から担保を抑えられることは、十分にあり得ることです。

私も不動産事業を拡大させるつもりはありませんが、マンション事業で得た収益を不動産以外の分野に活用していきたいと思います。

追記:規模を拡大すればするほど、オーナーの賃貸住宅経営における判断や決定の重要性が増してくると思います。

おそらくは選択肢や選択する機会が増えることになり適切な判断や決定を下していけるならば、健全な収益の拡大へとつなげることができるんだと思います。

一方で判断を誤れば、規模の拡大とともに金融機関への返済額の大きくなりますので、返済地獄のような状況になってしまいます。

ウィキペディアには

サブリース会社は一度サブリース契約をしたオーナーが利益の出ているうちにリピート営業を重点的に行っており、結果としてオーナーは限界まで借金をして複数のサブリース物件を持つ例が存在する。将来、家賃を減額されると多大な影響がでる事となる。

サブリース

(アクセス日2020/7/12)

と書かれており、規模の拡大=借金の増大なので、返済にあてる収益が減ると、当然のこととして賃貸住宅経営は苦しくなります。