小規模マンション大家になって、やけに節税に関心が向くようになり、節税の本を読むことがあります。
すると西武グループの堤義明氏の例が取り上げられていました。
西武というと鉄道系財閥では東の西武、西の阪急というふうに対比させられていますが、かつては西武といえば借金王国、阪急は借金に依存しない経営というふうに対比させられていました。
当時は借金まみれの経営て大変だなあと思いましたが、本によるならば、そこに堤ファミリーが財を築いた秘訣があるのだと書かれていました。
たしかに堤ファミリーといえば、時々長者番付にでるほどの金持ちです。

借金まみれで財を成す?
じゃあ借金まみれの経営でどのようにして金持ちになったのか。
銀行からの借り入れに財を成す秘訣があり。
西武グループの堤ファミリーが財を成した秘訣は借金、つまり銀行からの多額の借り入れにあるというのです。
どういうことかというと借金こそが、効果的な節税対策になるというのです。
例えば仮にですが100億円の利益がでたとします。
すると税金はどれだけかかるでしょうか。
現税法では約50%です。(法人税率は原則23.4%、所得税の最高率は45%)
すると残りは50億円になります。
さらに相続税は25パーセントかかるとすると、親が得た100億円は税金によって75億円がもっていかれ子が得るのは25億円しか残らないことになるのです。
では堤ファミリーは、どのようにして乗り切ったのか。
西武グループが借金体質というところに秘訣があります。
つまり西武の場合、節税を徹底するために銀行からの借り入れを積極的に行い、融資で得たお金を不動産につぎ込む。
やがてその不動産が収益を生み出す。
また銀行から多額の融資を受けているので、多額の利子を銀行の支払う。
するとそれが控除となり税負担を軽くする。
そして相続税も多額の借金のために支払わなくてすむ。
これが西武グループの財を成した方程式のようなものです。
徹底した節税こそが事業で財を成す秘訣である。
安易に、お金を借りることに抵抗を感じる人には受け入れがたい事実ですが、現実はそのようです。
たしか孫社長ひきいるソフトバンクグループも借金まみれの経営をしていますが、孫社長といえば、近年常連のように長者番付に顔をだしています。
もちろんだれしもが、同じようなことを行えませんし、私も銀行から融資を受けてはいるものの、彼らのように思い切ったことを行う勇気がありません。
一歩間違えればという恐怖があるからです。
しかし置かれた状況の中で、節税対策はコツコツと行っていきたいものです。