独身女性のマンション購入 どのようなリスクが

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最近の産経新聞の記事に、独身女性のマンション購入という記事が目に留まりました。

よくよく見てみると一生住み続けることを考慮してではなく、結婚したら売ったり貸したりすればいいと考えて購入しているとのことです。

賃貸じゃ家賃を払うだけで、何も残らない、しかしマンションを購入すれば資産として残すことができるというわけです。

たしかにそのとおりですが、大家としてはおもしろくない傾向です。

マンション画像

駅前一等地にあるマンション。

ところで大家の視点から、マンション購入を検討している方に考慮すべきてんについて幾つかのてんを指摘したいと思います。

その1 マンションはたしかに資産となりますが、資産価値は通常、年々下がっていきます。

土地そのものは、時の経済状況で、上がったり下がったりしますが、建物は老朽化に伴いよほどの人気物件でないかぎり下がります。

資産価値下落の憂き目を経験したくないなら辞めたほうがいいと思います。

とくに地方などの物件になると資産価値の下落はひどいものです。

その2  マンションのために支払うすべての資金が資産になるわけではありません。

固定資産税、ローンを組んでいるならば利息を支払わなければいけませんし、修繕積立費は支払ったならばもう戻ってくることはありません。

また共益費も支払ったならば返金はありません。

また室内設備の修繕交換はすべて自費になります。

この修繕費ですがグレードの高い設備ほど、修繕費も高くなります。当然ですが。

一方でこれらのすべての費用は賃貸暮らしでは発生しません。

その3 分譲マンションも好物件は売りに出せばすぐに売れますが、そうでなければ、なかなか売れず、売れない状態が続くとマンション価格を下げるという憂き目を味わうことになります。

また売れるまで仲介してくれる不動産会社に広告費等の手数料を支払い続ける必要がある場合があります。

以上が大家の視点からの分譲マンションを買うことにともなうリスクです。

たしかに、すべてがうまくいけば購入することには大きなメリットがあるようにも思います。<
しかし気持ちのうえでは、思い煩うことが増えますし、仕事に専念できなくなるかもしれません。

仕事に生きがいをみいだしたいならば住居は賃貸にするか親元でお世話になっているほうが無難のように思います。

あくまでも大家の視点からの意見ですが・・

追記:以前の朝日新聞の連載記事にシリーズ「負動産時代」というものがありました。

朝日新聞のデジタルでもある程度、読むことができます。
ウエブサイトは

https://www.asahi.com/topics/word/負動産時代.html

です。

昔は不動産といえば、ステータスの象徴のようなもので、とにかく人生の成功者になるために不動産の購入を目指し頑張った方も多かったと思います。

しかし今や不動産も「負動産」と揶揄されるぐらいに、所有者にとって厄介なものになることがあります。

不動産が負動産になるケースとしては

・売ろうにも買い手がいない

・だれも相続したがらない

・解体しようにも解体費用が高くて放置したまま

・賃貸にしても家賃をかなり安くしなければ入居者がみつからない

などがあります。

こうなるともはや、不動産は粗大ゴミと同じようなものになってしまいます。

粗大ゴミは費用を払って引き取ってもらうものですが、不動産も買い手が全くいなければ、費用を払って引き取ってもらうこともあります。(マイナス価格になりますが、現実に生じている事柄です)